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【サービス利用初心者向け】ポストエディット翻訳と通常翻訳の違い

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悩む人①
ポストエディット翻訳?!それはナニ?!

悩む人②
ポストエディット翻訳と通常翻訳って何が違うの??

自動翻訳ツールの機能向上に合わせてポストエディット翻訳(PEとも言います)という言葉が高速で普及してきています。
ある統計によると回答した翻訳会社の内、50%がポストエディット翻訳の仕事を受注した事があるとの事です。

本日は業界の統計を見ながら翻訳サービスを依頼する目線に立ってそのメリットデメリットを比較したいと思います。

 

ポイント

記事の結論
ポストエディット翻訳はその「短納期」、「低価格(従来の通常翻訳と比較)」というメリットがあるが、同時に「翻訳分野を選ぶ」という点と「その品質」においてはまだまだ考慮する必要があります。

 

記事の内容

ポストエディット翻訳と通常翻訳の違い(そのメリットデメリット)
ポストエディット翻訳を取り巻く業界の状況

データ出典元:翻訳通訳ジャーナル

 

ポストエディット翻訳って何?

ポストエディット翻訳とは

 

まずはポストエディット翻訳とは何であるのか説明します。

当ブログでも触れている様に自動翻訳ツールの精度は日々向上しております。
そのため以前であれば100%人の手で翻訳をしなければならなかったケースが、自動翻訳と人手の両方の手段を用いて翻訳出来る様になってきております。

ポストエディット翻訳とは自動翻訳ツールを用いて翻訳した文章を人手によって加筆・修正するスタイルの翻訳サービスとなります。

もちろんより詳細に見ていくと色々な業務フローがありますが一般的なものは下記となります。

原文→自動翻訳ツール→ポストエディット翻訳(人手)

上記の様な流れになります。
これにより作業時間の短縮と費用の負担が以前と比較して減る事が消費者側のメリットとしてあります。

Googleで検索すると「短納期」、「低価格」を売りにしたポストエディット翻訳の会社も多くみられます。

ポストエディット翻訳の特徴

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上記の記事で以前紹介いたしましたが、ポストエディット翻訳の特徴の一つが業界による得手不得手です。
具体的な説明は上の記事を読んでいただけば分かりますが、IT業界の様に相性の良い業界であれば非常に高い効果を発揮いたします。
またIT業界以外には機械、法律・契約などがあげられます。

 

ポストエディット翻訳に関しての業界の実際の状況

ポストエディット翻訳のニーズとその料金形態

次にポストエディット翻訳が実際にどの程度定着しているのか業界内のリサーチから見ていきます。

翻訳会社の回答(ポストエディット翻訳(PE)の受注に関して)

 

survey-translate-company

 

こちらのグラフを見た限りですとポストエディット翻訳の受注の有無はほぼ50%ずつという結果になっています。
これは2年前と比較して受注有が増加している傾向にあるそうです。

自動翻訳ツールの性能向上によりユーザからの要請でポストエディット翻訳を行っている翻訳会社が増えているとの事です。

 

翻訳者の回答(ポストエディット翻訳(PE)の受注に関して)

 

survey-translate-translator

 

翻訳者側へのアンケートによると、ポストエディット翻訳をコンスタントに受注と請けた事があるを足すと45%となっています。
データの出典元の翻訳通訳ジャーナルが以前に行った調査と比較するとポストエディット翻訳はより広く普及しているとの事です。

 

翻訳会社の回答(ポストエディット翻訳(PE)の報酬に関して)

次のその料金形態を見ていきましょう。

通常の翻訳と同等 6社
通常の翻訳の90%の価格 1社
通常の翻訳の80%の価格 5社
通常の翻訳の70%の価格 6社
通常の翻訳の60%の価格 1社
通常の翻訳の50%の価格 2社
通常の翻訳の30%の価格 4社
それ以下 1社
通常のチェック料金と同等 1社
案件に依存 2社
ポストエディット翻訳受注実績なし 22社
その他 5社

値段に関しては通常翻訳より安い場合は80%、70%あたりが目立っている。

 

翻訳者の回答(ポストエディット翻訳(PE)の報酬に関して)

通常の翻訳と同等 3人
通常の翻訳の90%の価格 2人
通常の翻訳の80%の価格 7人
通常の翻訳の70%の価格 7人
通常の翻訳の60%の価格 3人
通常の翻訳の50%の価格 2人
通常の翻訳の40%の価格 2人
通常の翻訳の30%の価格 1人
それ以下 2人
その他 3人

上記の様に通常の翻訳と比べて低価格に設定している例が多い。
そして現時点では通常の翻訳価格の70%、80%の価格帯が目立っている。
これはつまりその分、消費者に還元(安価にサービスを利用できる)されているという事になります。

 

ポストエディット翻訳のメリットデメリット

ポストエディット翻訳を取り巻く業界の現状を見てきましたが、ではこれが消費者にはどのように作用するのでしょうか。

ポストエディット翻訳のメリット(価格と納期)

まずは価格です。
上の表で示した様に翻訳会社、翻訳者ともにポストエディット翻訳の場合はその報酬が通常翻訳と比較して少ない傾向にある様です。
そのためサービスを利用する消費者側は通常翻訳よりも安価に仕事を依頼する事が可能になります。

次に納期です。
こちらもこれまで人手が担っていた部分をシステムによって代替するため、時間の短縮を見込む事が可能となります。
そのためサービスを利用する消費者側は通常翻訳よりも納品までの時間を縮める事が可能になります。

従来よりも「低価格」で「短納期」
ポストエディット翻訳のメリットは現時点ではこちらに集約されてくると思います。

 

ポストエディット翻訳のデメリット(翻訳分野と品質)

一見すると良い事ばかりの様に思えるポストエディット翻訳ですが、現時点ではサービスを利用する際の課題(デメリット)もございます。

まずは翻訳内容を選ぶという点が最も大きいと思います。
下記の記事で以前紹介いたしましたが、研究でも明らかな様に機械翻訳は現時点では翻訳分野を選ぶというデメリットがございます。
例えば「出版・文芸」や「字幕・映像」のジャンルに関しては安易にポストエディット翻訳を選択してしまうと逆にコストがかかる様な結果になる可能性もあります。

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次に品質です。
上記の特定分野や「マーケティング(広告・コピーライティング含む)」に関してはその品質という点において期待値を下回るものになる可能性がございます。
こちらはやはり翻訳を行う際に考慮する事項(国民性、オーディエンスの属性等)が多いためポストエディット翻訳で翻訳の骨格を作ってしまうと半端なものが出来てしまう可能性がある様に思います。

 

まとめ

下記に本日のまとめを記載いたします。

ポイント

本記事のまとめ
ポストエディット翻訳はその「短納期」「低価格(従来の通常翻訳と比較)」というメリットがあるが、同時に「翻訳分野を選ぶ」という点と「その品質」においてはまだまだ考慮する必要があります。

それでは失礼いたします。

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